セカンドバージン争奪戦~当事者は私ですけど?


「ゆーあ、真面目に真面目な話をしよう」
「いいけど…何?」
「真面目な話だから、ちゃんとyesかnoか言え」
「yes」
「ゆーあはあのあと経験がある」

そういう尋問なの?アメリカであんな話をした相手だからいいって気になる私も私だけど…

「yes」
「でも‘あんまり好きじゃない’っていうのは、好きじゃない相手とヤった」
「no」
「それでダメって…途中で最初の記憶が思い出される…とか?」
「…yes」
「マジで俺だわ…ごめんな、ゆーあ」
「ヨウが悪いとは思っていないよ。私の自己責任の範囲内できちんとした判断と行動が出来なかったことの代償だと思う。そりゃ、最悪の記憶だけれど、悪いのは自分だってわかってるの」

これは本当に思っていることだ。もう成人していた私自身の行動だもの。

「めちゃくちゃいい女になったな、ゆーあ。外見の可愛さ倍増だけでなく、中身もしっかり自分を持ってる。アメリカで話したときは、いろいろと自信なさげにも見えたけれど今は…会社でも思ったけどカッコいい女だよ」
「ありがと」
「ホレる」
「…それ、会社の流行り?」

‘好き’でなく‘惚れた’‘ホレる’がKaiの流行りなの?
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