セカンドバージン争奪戦~当事者は私ですけど?
「…私を見ないでください」
「結愛にアピールしてるんだから見るに決まってる」
「そのアピールは必要ありません」
「動物なんだから必要不可欠なアピールだ」
江藤さんに口で敵うはずもなくヨウを見ると
「うん?俺、指が得意って言ったけど、もちろん一点を攻めるわけじゃないからな…複数点を愛でて無痛は確約。心配するな」
と私の頭をポンポンとする。
「桐谷くんの複数点っていくつ?三点?四点?」
「よっ…ん?」
思わず出た声に慌てて両手で口を押さえた。
「江藤さんに俺のテクを伝授する気はありません」
「ふっ…結愛。四点で驚いてたら…どうなるんだろうね…楽しみだ」
「江藤さんは楽しみにしないでください。俺が全力で愛でてゆーあのセカ…」
「はっ?」
バッカじゃないの?思わずヨウの口を手で塞ぐと、レロッ…
「…っ…」
ヨウは私の手のひらを舐めた。
「見せつけてくれるね、桐谷くん」