セカンドバージン争奪戦~当事者は私ですけど?
「いきなりドア開けるなよ…こんなことされるぞ」
鼻先を擦り合わせ、唇をチュン…と食みながらそう言ったかと思うと、江藤さんは私のヒップを鷲掴みして口内に舌を滑り込ませた。ペラペラの薄いTシャツワンピース越しにヒップを揉まれるのは、彼の指を直に感じる。
とても恥ずかしいけど、すでに口内で丁寧かつ大胆に動き始めた彼の舌がひどく官能的で自分が出来ることは、ただ彼に身を任せて感じることのみ…とすぐに悟る。
「返事…思い出した?」
耳たぶを唇で挟んで、そう囁く彼の手は私の体を離さないとでも言うように、ヒップを掴んできつく彼に引き寄せられたままだ。
「…質問から…忘れた」
「もう一度聞きたい…ってことか…可愛いな…結愛」
唇で耳に触れながら囁いた江藤さんは
「こうして毎日愛を囁く権利を俺にくれ」
と続ける。
「いいよ…好きだから」
「俺の半分くらいな」
「追いつかせて…」
「任せろ、結愛…すぐだ。腕、首に回して」