エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 そう思った私は、顔を上げてから言ってよかったと考えを改めた。

 年上らしく落ち着いた感情表現をしていた篠が照れている。

 口もとに手を当てても赤くなった頬は隠しきれていなくて、瞳にも動揺の色が見えた。

 しぃちゃんと呼ばれていた頃の篠は、どんなふうに照れていたっけか。

 彼は昔と違ってかっこよくなったし、私をからかう余裕も身につけた。だけどクールな表情が崩れていると、ちょっとだけかわいらしく見える。

「照れてる」

 私が笑いながら言うのを聞いて、篠が眉間に皺を寄せる。

 怒っているというよりは、からかわれてむっとしているようだ。

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