エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
「だったらキスにしようか」

「そっちのほうが恥ずかしいよ」

 てっきり冗談だと思ったのに、篠はシャッターを切られる瞬間になってから私のこめかみに口づけを落とした。

「ちょ、ちょっと」

「恥ずかしがる実結を撮ってもらうのもいいな」

 お揃いの指輪がはまった左手が近づいてきて、私の頬をくすぐる。

 やれやれ顔の家族の前で、私たちは新婚らしく笑みを交わした。



 篠と再会してから一年が過ぎた。

 春なんて毎年同じだと思っていたのに、大切な人と迎えると愛おしく感じる。

 こんなふうに四季や季節のイベントを篠と何度も迎えることになるのだろう。それはとても幸せだと思った。

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