エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 食べた気がしない食事を終えた後、ゆうまさんと一緒に店の外へ出て少し歩いた。

 待ち合わせが夕方だったのもあり、すっかり陽が暮れて辺りは真っ暗になっている。春になったとはいえ、夜になると少し肌寒さがあった。

 食事中の会話のおかげで、彼は兄とかなり長い付き合いがあるのだと知った。それなのに今まで一度も名前を聞いたことがないのは不思議なものである。

 どんな些細な出来事も私に連絡するような兄だし、自分と同じ名前の友人ができたらその瞬間に報告してきそうなものだけれど。

「さっきの話ですが」

 誰もいない公園を歩いていると、ゆうまさんが急に話を振ってきた。

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