エリート航空自衛官の甘すぎる溺愛で囲い娶られました~敏腕パイロットの25年越しの一途愛~
 綱ごと引っ張られて私の上に乗り、半泣きになっていたしぃちゃんが、二十年近く経ってこんなに力強い男性になっている。

 もしも今、力比べをしたら絶対に勝てない。

 ……だって私は、彼の深いキスだけで自由を奪われているのだから。

「ファーストキス、覚えてるか?」

 私はこんなに息が荒いのに、ささやいたしぃちゃんの呼吸はまったく乱れていない。

「実結が生まれて初めてしたキスも俺だった。実結が五歳になった日だ」

「そんな昔のこと、覚えてないよ……」

 これは嘘だ。

 五歳の誕生日を迎えた私は、彼からきらきらした折り紙のセットをプレゼントされて大喜びだった。

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