死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
「夏菜ちゃん!?大丈夫ー?」


あまり話さないクラスの女の子。


「おい夏菜ー?!大丈夫かよ」


ボーイッシュな女の子。


「大丈夫…?夏菜…ちゃん」


こちらもあまり話さない控えめな女の子。


私のことをちゃんと見てくれていた。
私のことを心配してくれていた。


私は涙を拭い、笑顔でニコッと言った。

 

「ありがとう!」

大丈夫。そうはもう言わない。

大丈夫。それはきっと嘘だから。




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