死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

放課後。


教室で待っていたけれど、30分がたった。


宿題をしていたけれど、もう終わり、席を立った

今日は爽玖くんが来なかった。


多分、なにか用事等で来れないのだろう。
それなら、なにか言ってくれればいいのにな。



私は、怖い。



もう会えなくなる気がしたから。




「爽玖くん…死んだり…してないよね?」

思わず独り言を発する。




「……」


私は机にひじを置いて、窓の先の空を見上げた。

< 117 / 195 >

この作品をシェア

pagetop