死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。

「じゃあ俺たち2年は1、2階やるからさ。1年生達3、4階やってもらえる?」

国上が仕切っている。本当は真面目…なの…?意外。

「わかりました。ほうきは…?」

1年生の1人が声を上げた。

「ほうきは、4階に置いてあったよ!」

私も国上に負けたくなくて、質問に答える。

「了解です。ありがとうございます」

えー。今の1年生こんななの!?
私なんか絶対先輩の前だと何も喋られない…。

1年生は4階にほうきを取りに行き、1、2階の方へ去っていった。

「何驚いてんの?」

国上が私の方を向いて言った。

「え、?!あ、いや、すごいなぁって。」

「あっそ。」

自分から聞いてきたのに何その反応!?と、また別の驚きを隠せない私は、国上と亮平を連れて3階に行った。
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