悪魔と私
あそこなら、大丈夫だよな……。
そう思い、サンたちに視線を戻す。
すると、サンの毒舌はついに悪魔を怒らせたらしく、悪魔たちはサンを取り囲み、次々と攻撃を……。
…しようとしているのだが、サンは小柄な体でひょいひょいと避けていく。
…さすがだな……。
長い間人間界にいたが、腕は鈍っていないらしい。
これなら、加勢しなくても大丈夫だな。
俺は余裕で攻撃をかわすだけのサンを見物する。
普通の人から見れば、避けるだけで、攻撃する隙がないように見える。
だが、サンはああ見えて、敵の動きを読んでいるのだ。
きっと、悪魔たちの行動パターンや、弱味などを探っているのだろう。
「ふっ、避けるだけで精一杯か。避けてるだけじゃ勝てねぇぞ!」