意地悪王子には騙されない。
第六話
それから、1週間が経った。

○学校・教室

◇お昼休み


相変わらずの距離の2人だったが、真優には変化があった。


それは——


真優「おはようあおくん」

蒼人「ああ、おはよう」


なんと告白する前のように、蒼人と接することができるようになってきたのだ。


真優「華恋ちゃんとはどう?」

蒼人「全然。ってか、もう好きじゃないかもしれない」

真優「そっか」
  (もう好きじゃない……か)


蒼人に気持ちを伝えてから、スッキリしてもう特に何も感じなくなってしまった。


真優(これからもまた、友達として接していければいいなぁ)

蒼人「そういえば、真優は綾瀬と付き合ってるって噂マジなのか?」

真優「え?そんなわけないじゃん!」
  (まさか李音くんと付き合うとか、絶対
   ない!)

蒼人「でもこの間、抱きしめ合ってたよな?教室で」

真優「あ、あれは寝ぼけてただけだよ李音くんが!」
  (勘違いされてるんだ最悪……!!)


李音を“推し”と言う者も学園内で増えてきた。

そんな人物と抱きしめあっていた……いや、抱きしめられた挙げ句の果てに付き合っていると勘違いされているなんて、最悪の状態だった。


蒼人「へー。……ところで、綾瀬は?」

真優「あれ……?」
  (一緒に登校してきたはずなのに……)


辺りをキョロキョロ見回す。

李音は見当たらなかった。


そして、前から華恋がやってきた。


華恋「真優ちゃんおはよ〜!」

真優「か、華恋ちゃん。おはよう!」
  (ど、どうしたんだろう?華恋ちゃんか
   ら話しかけてくれるなんて、
   珍しいなぁ。)
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