水と油の私達
「由乃ちゃん大丈夫?熱でもある?」



合瀬くんとの距離が近すぎて、顔が真っ赤になっていくのが分かる。

ち、近すぎる...



「合瀬くん、ち、近い!」

「んー?(しん)って呼んでくれたら離れてあげる」



ニコッと微笑む合瀬くん。

この人...

どっかのだれかさんに似ててタチ悪い!

悪魔だ!!悪魔!!

顔は良いのに、勿体無い。

なんてそんなことを考えていたら近づいてくる顔。



「早く薪って呼んでくれないと、キスしちゃうかもよ~?」



うう、悪魔だ...

けど仕方ないか。

これ以上顔を近づけられたら私がパンクしちゃうし…



「し、薪くん...?」
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