水と油の私達
「離してよっ」

「無理だなー」

「なんでっ?」



男を睨み付けるように見るとまた妖しげに笑う。

私は痛い腕をなんとか男の手から離れさせようとするけれどそうはいかず…



「さっき、なんとなくって言ったよな?」

「え…?」

「お前を襲うの」



淡々とそんな言葉が吐き出され、この男はどこまで非道なんだと思う。

ただそれでも、聞かないといけないような話な気がして耳を傾ける。



「あれ嘘だ。お前、マナだろ?」

「…は?」

「マナなんてここら辺で有名だからなー?大金払ってでも見てえって奴が山ほどいるんだわ」

「なに言って…」



私を…見たい?



「お前が痛めつけられてるのを見たいって奴がいるんだよ」



私は男に腕を捕まれたまま、男の頬を出来る限りの力でひっぱたく。

男が一瞬身を引いた隙に逃げ出そうとした…
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