貧乏×御曹司は毎日が驚きで
【過去】
朝、目を覚ますと私は知らない部屋で寝ていた
自分の家でも、部屋でもない....
じゃあここはどこなのっ??
不安で飛び起きるとドアを開ける。そこは見慣れたリビングだったけど机に突っ伏したまま寝ている柊馬の姿は見慣れない
と言うことは...私は柊馬くんのベットで寝てたってこと?!
急に恥ずかしいような申し訳ないような、なんでこんなことになってしまったのだろうと考える
けど全然思い出せない
とりあえず、寝ている柊馬くんに布団をかけてあげようと近くまで持って行くと
あれっ...?身体が言うことを効かないことにここで気がついたが時すでに遅し。
ふらっと足がよろけて倒れそうになる
その瞬間 「ガシっっ」
先程まで寝ていた柊馬が急に目を覚まし、私の身体を支える
「お前こんなとこで何やってんだよ?病人は大人しく寝てろ」
私は病人なの...?たしかにだるいし熱っぽい気もする
「きゃっ...!」
冷たい言葉と反対に優しく私を持ち上げてお姫様抱っこ
これには私も驚いて声が出てしまった
と思うと今度は乱暴にベッドに置く
「飯作ったから待ってろ」
えっ?柊馬くんが料理を...
失礼ながらも若干の恐怖心が湧き上がる
だけどすごく器用な一面もあるから料理も得意なのかもしれない
そう言って持ってきたのはお粥だった
「くえ、食わなきゃ元気にはなれねぇ」
「あっ、うんいただきますっ」
若干の脅し文句にも聞こえるが素直に聞き入れて一口いただく
「ん?!」
「ん?ってそれはどっちの反応なんだよ」
「あの...言いにくいんだけど不味いか不味くないかという以前にこれはお粥じゃないよ.....」
「あぁ梅干しが家になかったからな」
ごめんなさい...柊馬くん、ここに梅干しがのっていてもお粥にはなりません...
でもこれ以上何も言えない
せっかく私のために作ってくれた料理を無駄になんてできない
ありがたくいただこうそう思った時
「ちょっと貸せ」
スプーンってことであってるのかな...
私が渡すと私の手元にあるお粥の入った器に顔を近づけてスプーンですくって食べる
「なんだこれ、お湯と米だな」
うん...私もそう思うよ
柊馬は私の手からお椀を奪うと
「作り直してくる、お前もこんな不味いもの無理して食おうとするな」
「そんなことないよっ....私は誰かにご飯を作ってもらったことなんてなかったから凄く嬉しかったよ!ありがとうっ!」
私の言葉を最後まで聞くと部屋を出て行った
「はぁぁぁぁ〜っ!」
私は柊馬くんの顔が近づくだけであんなにドキドキして心臓が破裂しそうなのに
それなのに私の使ったスプーンで...
間接キ....いや、辞めておこう。
柊馬くんは余裕そうというかこんなこと何とも思わないんだろうなぁ...
こんなことでいちいちドキドキしていたら幼稚だと思われてしまう
そんなのいやだよっ...
私は冷静さを取り戻し心を落ち着かせるべく深呼吸をする
「あっ.....」
冷静さを取り戻した私は大変なことを思い出してしまった
「今日は遠足じゃん!!」
学園長達が考えてくれたパートナーとの交流を深めるデート遠足の当日だった
遠足の間はデート中必ず手を繋いでいなければならない
どうしよう...
今からじゃ間に合わないよっ
柊馬くんとの距離を縮めるチャンスなのに、ずっと楽しみにしていた行事を休むなんて...
それに私の具合が悪いことが原因でパートナーの柊馬も必然的に休むことになってしまう
遠足に行けなかったことも、柊馬くんに迷惑をかけたことも悔しくて思わず涙が溢れ出す
「うぅっ...」
「何かあったのか?」
私の泣き声が部屋の外まで漏れていたのか柊馬くんは慌てた様子ですぐに駆けつけてきてくれた
余計に申し訳なくて涙が止まらない
「泣くなよ」
そう言ってティッシュを渡してくれる
「だって遠足に行けなくなっちゃったから..ずっと楽しみにしてたのにっ...」
「いつだって行けるだろ、お前は身体をはやく治せよ」
「ごめんねっ....」
「謝るなよただ、一つ聞いてもいいか」
私はうんと頷く
「昨日雨の中何してたんだよ」
「柊馬くんがいなくなっちゃったと思って...」
「なんだよそれ、いなくなるわけねーだろ」
「でもっ...お母さんは私を捨てて行ったから」
私は母親が出て行った日のことを打ち明けた
静かに柊馬くんは聴き終わったあと頭を撫でて優しく言った
「俺はお前の前から消えたりしない、でも話してくれてありがとうな」
その言葉と静かに聞いてくる柊馬くんが居てくれるだけで私の心は少し軽くなった
私こそ聞いてくれてありがとう
でもごめんね、お金目当てで入学して
きっと傷ついたはずなのに何もそこには触れないでいてくれた
今までの流れを話した時点でようやく現実と夢の境が見えてきた
あっでも待って....ってことは
私は焦って自分の髪の毛を触る
「これのことか?」
意地悪そうに笑いながら言う柊馬の手にはキラキラと光るピン留めが
あぁぁぁ...消えてしまいたいくらい恥ずかしい
顔から湯気が出ているんじゃないかと思うくらい熱い
「積極的だったけど、まぁそう言うお前も悪くないんじゃないか?」
「忘れてくださいっ...!あれはっ熱が出てたからおかしくなってたんですよ!もーっ...柊馬くんの意地悪!!」
というか前髪ずっと長く伸ばしたままなのかなと手を伸ばす
すると私の考えていることが分かったのか声に出ていたのか
「もーお前にバレちゃったしいいよ切っても」
紅羽が過去を教えてくれたから次は俺の番と柊馬くんの話を聞かせてくれた
「って訳、だけどもう好きっていってもらったから俺的にはもうこの髪型でいる意味も無い。それに眼鏡も今日限りでさよならだ」
そんな過去があったなんて
何も気づかなくてごめん、そんなの辛いよ
どんなに寂しかっただろう、どんなに自分を責めただろう
家族くらいはどんな時でも味方であってほしいよね
私の方こそ話してくれてありがとう
あと、本当の愛を求めにきたのにこんな私とパートナーになってしまったなんてと自分の志望理由が胸にチクチクと刺さる
「そんなことより、これから俺とお前は家族になるんだ。何も心配する必要はない。お前の弟の治療費もウチから出すから安心しろ」
これは本当に柊馬くんの優しさだ
だけどね違うんだよ
家族は自分の手で守りたい
新しいあなたとの家族も、私の家族もどちらも大事だから
もし、ここで柊馬くんを頼るような私だったら大事な時に柊馬くんも守れないってことになってしまうよ
「ごめん、その好意は受け取れないっ...。自分の力でどうにかしたいの...」
そう、これは私達家族の問題だから
「じゃあ、俺たち2人で金の夫婦の卵になって手に入れた大金なら問題ないんだよな?」
それはもちろん...当初の予定もずっとそうだった訳だし
だけど弟とお父さんを助けたい一心でここに入学してきた
それなのに私がここで誰かを好きになって恋愛を楽しんでいいものなの...?
お母さんが出て行ったあの日から人を深く信用することが怖い
血の繋がった家族ですら繋ぎ止めることはできなかったのに、本当に愛は存在するのだろうか
でも踏み出さなけば何も変わらない
変わるキッカケを貰えたのは彼が私のパートナーだったから
柊馬くんを、好きになれたから
この人を好きなっても弟もお父さんもきっと許してくれるそんな気がした
「うん、もちろんっ!」
私は嬉しくて溢れる涙に視界がぼやける
「絶対になろう俺たちで」
「うんっ!」
「紅羽、お前に出逢えて良かった。愛してる」
「私もだいすきだよっ、柊馬くん」
私たちは子供っぽく指切りげんまんで約束をし2人で微笑んだ
この時間がずっと続けばいいのに
そうして動き出した2人の時間はさらに前へと加速していく
今日も金の夫婦の卵を目指して
朝、目を覚ますと私は知らない部屋で寝ていた
自分の家でも、部屋でもない....
じゃあここはどこなのっ??
不安で飛び起きるとドアを開ける。そこは見慣れたリビングだったけど机に突っ伏したまま寝ている柊馬の姿は見慣れない
と言うことは...私は柊馬くんのベットで寝てたってこと?!
急に恥ずかしいような申し訳ないような、なんでこんなことになってしまったのだろうと考える
けど全然思い出せない
とりあえず、寝ている柊馬くんに布団をかけてあげようと近くまで持って行くと
あれっ...?身体が言うことを効かないことにここで気がついたが時すでに遅し。
ふらっと足がよろけて倒れそうになる
その瞬間 「ガシっっ」
先程まで寝ていた柊馬が急に目を覚まし、私の身体を支える
「お前こんなとこで何やってんだよ?病人は大人しく寝てろ」
私は病人なの...?たしかにだるいし熱っぽい気もする
「きゃっ...!」
冷たい言葉と反対に優しく私を持ち上げてお姫様抱っこ
これには私も驚いて声が出てしまった
と思うと今度は乱暴にベッドに置く
「飯作ったから待ってろ」
えっ?柊馬くんが料理を...
失礼ながらも若干の恐怖心が湧き上がる
だけどすごく器用な一面もあるから料理も得意なのかもしれない
そう言って持ってきたのはお粥だった
「くえ、食わなきゃ元気にはなれねぇ」
「あっ、うんいただきますっ」
若干の脅し文句にも聞こえるが素直に聞き入れて一口いただく
「ん?!」
「ん?ってそれはどっちの反応なんだよ」
「あの...言いにくいんだけど不味いか不味くないかという以前にこれはお粥じゃないよ.....」
「あぁ梅干しが家になかったからな」
ごめんなさい...柊馬くん、ここに梅干しがのっていてもお粥にはなりません...
でもこれ以上何も言えない
せっかく私のために作ってくれた料理を無駄になんてできない
ありがたくいただこうそう思った時
「ちょっと貸せ」
スプーンってことであってるのかな...
私が渡すと私の手元にあるお粥の入った器に顔を近づけてスプーンですくって食べる
「なんだこれ、お湯と米だな」
うん...私もそう思うよ
柊馬は私の手からお椀を奪うと
「作り直してくる、お前もこんな不味いもの無理して食おうとするな」
「そんなことないよっ....私は誰かにご飯を作ってもらったことなんてなかったから凄く嬉しかったよ!ありがとうっ!」
私の言葉を最後まで聞くと部屋を出て行った
「はぁぁぁぁ〜っ!」
私は柊馬くんの顔が近づくだけであんなにドキドキして心臓が破裂しそうなのに
それなのに私の使ったスプーンで...
間接キ....いや、辞めておこう。
柊馬くんは余裕そうというかこんなこと何とも思わないんだろうなぁ...
こんなことでいちいちドキドキしていたら幼稚だと思われてしまう
そんなのいやだよっ...
私は冷静さを取り戻し心を落ち着かせるべく深呼吸をする
「あっ.....」
冷静さを取り戻した私は大変なことを思い出してしまった
「今日は遠足じゃん!!」
学園長達が考えてくれたパートナーとの交流を深めるデート遠足の当日だった
遠足の間はデート中必ず手を繋いでいなければならない
どうしよう...
今からじゃ間に合わないよっ
柊馬くんとの距離を縮めるチャンスなのに、ずっと楽しみにしていた行事を休むなんて...
それに私の具合が悪いことが原因でパートナーの柊馬も必然的に休むことになってしまう
遠足に行けなかったことも、柊馬くんに迷惑をかけたことも悔しくて思わず涙が溢れ出す
「うぅっ...」
「何かあったのか?」
私の泣き声が部屋の外まで漏れていたのか柊馬くんは慌てた様子ですぐに駆けつけてきてくれた
余計に申し訳なくて涙が止まらない
「泣くなよ」
そう言ってティッシュを渡してくれる
「だって遠足に行けなくなっちゃったから..ずっと楽しみにしてたのにっ...」
「いつだって行けるだろ、お前は身体をはやく治せよ」
「ごめんねっ....」
「謝るなよただ、一つ聞いてもいいか」
私はうんと頷く
「昨日雨の中何してたんだよ」
「柊馬くんがいなくなっちゃったと思って...」
「なんだよそれ、いなくなるわけねーだろ」
「でもっ...お母さんは私を捨てて行ったから」
私は母親が出て行った日のことを打ち明けた
静かに柊馬くんは聴き終わったあと頭を撫でて優しく言った
「俺はお前の前から消えたりしない、でも話してくれてありがとうな」
その言葉と静かに聞いてくる柊馬くんが居てくれるだけで私の心は少し軽くなった
私こそ聞いてくれてありがとう
でもごめんね、お金目当てで入学して
きっと傷ついたはずなのに何もそこには触れないでいてくれた
今までの流れを話した時点でようやく現実と夢の境が見えてきた
あっでも待って....ってことは
私は焦って自分の髪の毛を触る
「これのことか?」
意地悪そうに笑いながら言う柊馬の手にはキラキラと光るピン留めが
あぁぁぁ...消えてしまいたいくらい恥ずかしい
顔から湯気が出ているんじゃないかと思うくらい熱い
「積極的だったけど、まぁそう言うお前も悪くないんじゃないか?」
「忘れてくださいっ...!あれはっ熱が出てたからおかしくなってたんですよ!もーっ...柊馬くんの意地悪!!」
というか前髪ずっと長く伸ばしたままなのかなと手を伸ばす
すると私の考えていることが分かったのか声に出ていたのか
「もーお前にバレちゃったしいいよ切っても」
紅羽が過去を教えてくれたから次は俺の番と柊馬くんの話を聞かせてくれた
「って訳、だけどもう好きっていってもらったから俺的にはもうこの髪型でいる意味も無い。それに眼鏡も今日限りでさよならだ」
そんな過去があったなんて
何も気づかなくてごめん、そんなの辛いよ
どんなに寂しかっただろう、どんなに自分を責めただろう
家族くらいはどんな時でも味方であってほしいよね
私の方こそ話してくれてありがとう
あと、本当の愛を求めにきたのにこんな私とパートナーになってしまったなんてと自分の志望理由が胸にチクチクと刺さる
「そんなことより、これから俺とお前は家族になるんだ。何も心配する必要はない。お前の弟の治療費もウチから出すから安心しろ」
これは本当に柊馬くんの優しさだ
だけどね違うんだよ
家族は自分の手で守りたい
新しいあなたとの家族も、私の家族もどちらも大事だから
もし、ここで柊馬くんを頼るような私だったら大事な時に柊馬くんも守れないってことになってしまうよ
「ごめん、その好意は受け取れないっ...。自分の力でどうにかしたいの...」
そう、これは私達家族の問題だから
「じゃあ、俺たち2人で金の夫婦の卵になって手に入れた大金なら問題ないんだよな?」
それはもちろん...当初の予定もずっとそうだった訳だし
だけど弟とお父さんを助けたい一心でここに入学してきた
それなのに私がここで誰かを好きになって恋愛を楽しんでいいものなの...?
お母さんが出て行ったあの日から人を深く信用することが怖い
血の繋がった家族ですら繋ぎ止めることはできなかったのに、本当に愛は存在するのだろうか
でも踏み出さなけば何も変わらない
変わるキッカケを貰えたのは彼が私のパートナーだったから
柊馬くんを、好きになれたから
この人を好きなっても弟もお父さんもきっと許してくれるそんな気がした
「うん、もちろんっ!」
私は嬉しくて溢れる涙に視界がぼやける
「絶対になろう俺たちで」
「うんっ!」
「紅羽、お前に出逢えて良かった。愛してる」
「私もだいすきだよっ、柊馬くん」
私たちは子供っぽく指切りげんまんで約束をし2人で微笑んだ
この時間がずっと続けばいいのに
そうして動き出した2人の時間はさらに前へと加速していく
今日も金の夫婦の卵を目指して