貧乏×御曹司は毎日が驚きで
【突然に】
うぅ....もうどこにいるのっ....
泣きたいのに体が重たくて泣く気力も残っておらず、足元がふらついてまともに立っていられない
「紅羽!!」
遠くから柊馬くんが私の名前を叫んでいる気がする
私はどこからが夢でどこからが現実なのかわからなくなってきて
私の名前を呼んで全力で走ってくる彼が柊馬くんに感じてしまう
柊馬くんはこんなことするはずないのに...
「しっかりしろ!」
柊馬は寮を出てからさほど遠くない距離のところで紅羽を見つけた
遠くからでも紅羽がふらついていて身体が悲鳴を上げているのが分かる
慌てて紅羽の元に辿り着き、肩を抱きとめるが俺だとまるでわかっていないかのようだ
その瞬間、俺にもたれかかるようにして紅羽はバタンッと倒れ、意識を失ってしまった
なんでこんな雨の日に傘もささずに外を歩いていたのか不思議だったが、そんなことよりも早く帰って暖かい場所に移動させよう
俺は紅羽をおんぶすると慌てて寮に戻った
そして紅羽のベットに運ぼうと思ったが、勝手に女の部屋に入るのは良くないかなと気遣って自分のベットに寝かせた
紅羽は、目を覚ます気配がない
このままずっと手を握っていたいけれど紅羽が起きた時のために何か食べれるものを作ろうと思い、握っていた手を布団の中にしまってキッチンに向かった
とは言うものの料理はしたことがない
今まではいくら誰にも相手にされてこなかったとはいえ、専用のシェフくらいはいたのだ
コイツと一緒に住むようになってからは珍しい料理が食べれて毎日が楽しい
特に初めて食べた"オムライス"と呼ばれている洋食がお気に入りだ
何を作ろうか悩んだ結果
具合が悪い時にはやっぱりお粥だろと思った
米の炊き方がイマイチわからないため、非常食用に紅羽が買って置いてくれたレトルトパックの米をレンジで温める
使っていいか本来は確認を取るべきだが、紅羽に聞くことはできない
また新しいものを買い揃えておこう
「チン!」レンジから取り出しパックを開けると中身はしっかりとお米が出来上がっていて思わず驚いた
そしてお茶碗に盛り付け、上からお湯をかける
「よし!それっぽくできたな」
あとは塩を少しかけて完成だ
できたお粥をアイツが喜んで食ってくれるかもしれないと思うだけで今から楽しみだ
「ガチャ」
お粥をお盆に乗せて運び、部屋を開けると紅羽がゆっくりと目を開けている
「紅羽!!目が覚めたのか!」
思わず大きな声でそう言うとベッドに駆け寄って顔を覗き込む
「柊馬くん....?」
あれっ....?私は柊馬くんを探しに行っていたはずなのに柊馬くんが目の前にいる
きっとこれは夢だよね...?
だけどすごく嬉しくて身体を起こすと思わず抱きつく
「ちょっ、は?お前なにやってっておい?!」
だって夢だもの、夢くらい触れていたいよ
私を置いて行ったと思ってだけど柊馬くんは違うよね
そんなことする人じゃないって分かってたのに私ってば、バカだなぁ....
抱きしめていた腕を緩ませ、身体を離すと柊馬くんの顔を見つめる
ずっと気になってだんだよね
長い前髪は何か理由があるのかもしれないけど柊馬くんの大切なものまで見えなくなってしまったら残念だなって
私みたいに何かを失わないでほしい
だからそっと手を伸ばして前髪をあげて、自分がつけていたキラキラのついたピンで留めた
普通だったらこんなに可愛いピンつけたらきっと怒るのに
恥ずかしそうに笑う柊馬くんの目元はとても素敵だった
「カッコいいねっ...」
消えそうな微かな声で自然に言葉が漏れていた
さらに小さな声で「好きっ...」
それを伝えると私は満足し、布団に戻って再び寝転んだ
うぅ....もうどこにいるのっ....
泣きたいのに体が重たくて泣く気力も残っておらず、足元がふらついてまともに立っていられない
「紅羽!!」
遠くから柊馬くんが私の名前を叫んでいる気がする
私はどこからが夢でどこからが現実なのかわからなくなってきて
私の名前を呼んで全力で走ってくる彼が柊馬くんに感じてしまう
柊馬くんはこんなことするはずないのに...
「しっかりしろ!」
柊馬は寮を出てからさほど遠くない距離のところで紅羽を見つけた
遠くからでも紅羽がふらついていて身体が悲鳴を上げているのが分かる
慌てて紅羽の元に辿り着き、肩を抱きとめるが俺だとまるでわかっていないかのようだ
その瞬間、俺にもたれかかるようにして紅羽はバタンッと倒れ、意識を失ってしまった
なんでこんな雨の日に傘もささずに外を歩いていたのか不思議だったが、そんなことよりも早く帰って暖かい場所に移動させよう
俺は紅羽をおんぶすると慌てて寮に戻った
そして紅羽のベットに運ぼうと思ったが、勝手に女の部屋に入るのは良くないかなと気遣って自分のベットに寝かせた
紅羽は、目を覚ます気配がない
このままずっと手を握っていたいけれど紅羽が起きた時のために何か食べれるものを作ろうと思い、握っていた手を布団の中にしまってキッチンに向かった
とは言うものの料理はしたことがない
今まではいくら誰にも相手にされてこなかったとはいえ、専用のシェフくらいはいたのだ
コイツと一緒に住むようになってからは珍しい料理が食べれて毎日が楽しい
特に初めて食べた"オムライス"と呼ばれている洋食がお気に入りだ
何を作ろうか悩んだ結果
具合が悪い時にはやっぱりお粥だろと思った
米の炊き方がイマイチわからないため、非常食用に紅羽が買って置いてくれたレトルトパックの米をレンジで温める
使っていいか本来は確認を取るべきだが、紅羽に聞くことはできない
また新しいものを買い揃えておこう
「チン!」レンジから取り出しパックを開けると中身はしっかりとお米が出来上がっていて思わず驚いた
そしてお茶碗に盛り付け、上からお湯をかける
「よし!それっぽくできたな」
あとは塩を少しかけて完成だ
できたお粥をアイツが喜んで食ってくれるかもしれないと思うだけで今から楽しみだ
「ガチャ」
お粥をお盆に乗せて運び、部屋を開けると紅羽がゆっくりと目を開けている
「紅羽!!目が覚めたのか!」
思わず大きな声でそう言うとベッドに駆け寄って顔を覗き込む
「柊馬くん....?」
あれっ....?私は柊馬くんを探しに行っていたはずなのに柊馬くんが目の前にいる
きっとこれは夢だよね...?
だけどすごく嬉しくて身体を起こすと思わず抱きつく
「ちょっ、は?お前なにやってっておい?!」
だって夢だもの、夢くらい触れていたいよ
私を置いて行ったと思ってだけど柊馬くんは違うよね
そんなことする人じゃないって分かってたのに私ってば、バカだなぁ....
抱きしめていた腕を緩ませ、身体を離すと柊馬くんの顔を見つめる
ずっと気になってだんだよね
長い前髪は何か理由があるのかもしれないけど柊馬くんの大切なものまで見えなくなってしまったら残念だなって
私みたいに何かを失わないでほしい
だからそっと手を伸ばして前髪をあげて、自分がつけていたキラキラのついたピンで留めた
普通だったらこんなに可愛いピンつけたらきっと怒るのに
恥ずかしそうに笑う柊馬くんの目元はとても素敵だった
「カッコいいねっ...」
消えそうな微かな声で自然に言葉が漏れていた
さらに小さな声で「好きっ...」
それを伝えると私は満足し、布団に戻って再び寝転んだ