貧乏×御曹司は毎日が驚きで
【正体:side柊馬】
「はぁ...」
なんでこんな時間に親父と電話しなきゃならねぇんだよ
部屋の壁が薄いせいでもし電話の音声が漏れてアイツに聞こえてしまったらとひやひやするため、結局夜は誰もいない静かな中庭で電話をする
寮生活なんだからもう家族と関わらなくて済むと思ったのに
そう思いながら部屋に戻ろうとしていた時だった
俺の部屋の前に知らない男が立っている
ガチャと内側からドアが開くと嬉しそうにするアイツが出てきて
隠れなくてもいいものの俺は部屋に向かう足を止めた
クソ親父のせいで、紅羽を1人にしたからノコノコと男が会いにきたんだと思うと怒りが込み上げてくる
遠くて会話は一言も聞こえないが、嬉しそうに笑う紅羽の顔が脳裏から離れない
一体あの男は誰なんだ
しばらく経ってドアが閉まると男がこちらへ向かって歩いてきた
俺は、何も見ていなかったように平然を装ってすれ違いをしようとしたその時だった
「あれ〜もしかして紅羽のパートナー?」
何故かその男は俺の前で足を止めて話しかけてくる
「あぁ」
ただそれだけ返事をして歩き出した
すると後ろから
「やっぱり!めっちゃカッコいいね!」
前髪が長くて顔の半分が見えていないのにコイツは何をいってんだろうか
「さすが雲竜家の御曹司」
不気味に笑いながら、ボソッと聞こえるか聞こえないかくらいの声で男はそう言った
思わず振り返ると目の奥が笑っていないのがわかる
「重たい前髪と変装用メガネでみんなイケメン御曹司って気づかないの凄いね!」
とほんとうに嫌味ったらしく言う
だけどなんでこの男が俺の正体を知っているのか怖くなった
でも一番怖いのはもう紅羽がこのことを知っているかもしれないと言うことだった
思考が追いつかず返す言葉が見つからない。下唇を力強く噛み締めながら何か一言を言おうと必死に頭を働かせたが
「じゃあねー」
と俺の返事を待つことなく風のように消え去っていった。
「はぁ...」
なんでこんな時間に親父と電話しなきゃならねぇんだよ
部屋の壁が薄いせいでもし電話の音声が漏れてアイツに聞こえてしまったらとひやひやするため、結局夜は誰もいない静かな中庭で電話をする
寮生活なんだからもう家族と関わらなくて済むと思ったのに
そう思いながら部屋に戻ろうとしていた時だった
俺の部屋の前に知らない男が立っている
ガチャと内側からドアが開くと嬉しそうにするアイツが出てきて
隠れなくてもいいものの俺は部屋に向かう足を止めた
クソ親父のせいで、紅羽を1人にしたからノコノコと男が会いにきたんだと思うと怒りが込み上げてくる
遠くて会話は一言も聞こえないが、嬉しそうに笑う紅羽の顔が脳裏から離れない
一体あの男は誰なんだ
しばらく経ってドアが閉まると男がこちらへ向かって歩いてきた
俺は、何も見ていなかったように平然を装ってすれ違いをしようとしたその時だった
「あれ〜もしかして紅羽のパートナー?」
何故かその男は俺の前で足を止めて話しかけてくる
「あぁ」
ただそれだけ返事をして歩き出した
すると後ろから
「やっぱり!めっちゃカッコいいね!」
前髪が長くて顔の半分が見えていないのにコイツは何をいってんだろうか
「さすが雲竜家の御曹司」
不気味に笑いながら、ボソッと聞こえるか聞こえないかくらいの声で男はそう言った
思わず振り返ると目の奥が笑っていないのがわかる
「重たい前髪と変装用メガネでみんなイケメン御曹司って気づかないの凄いね!」
とほんとうに嫌味ったらしく言う
だけどなんでこの男が俺の正体を知っているのか怖くなった
でも一番怖いのはもう紅羽がこのことを知っているかもしれないと言うことだった
思考が追いつかず返す言葉が見つからない。下唇を力強く噛み締めながら何か一言を言おうと必死に頭を働かせたが
「じゃあねー」
と俺の返事を待つことなく風のように消え去っていった。