夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
ランスロットは、ここ一か月ほど執務室で寝泊まりしていたため、着替えも全てそこに置いてあるのだ。昨日も、そこで着替えてから寝室へとやって来た。
シャーリーは既に寝台に潜り込んでいて、二人の間には丸めた毛布が置いてあった。これもランスロットの提案だった。
昨日よりは今日、今日よりは明日、間違いなく二人の関係は進歩する。
ランスロットは執務室でセバスを呼びつけると、今日の朝食は、シャーリーの席を自分の席から一つだけ近い場所に準備するようにと言いつけた。
セバスはランスロットが夫婦の寝室に戻ったことを知っている。そして、朝食を取る場所まで近づいてきたとなれば、二人の仲に進展があったことを理解するだろう。
「これで、長年悩んでいた後継者の件も……」
セバスが潤ませながら目頭を押さえたものだから、ランスロットは小さくため息を吐いた。セバスが口にしている問題を解決するには、まだまだ時間がかかりそうである。
シャーリーは、朝食の席がいつもよりランスロットに近いことに気づいた様子だが、何も言わなかった。ただ、時折彼を見つめては、ニコリと微笑んでくれる。
ランスロットにとっては、それだけでも充分であった。
(たまには、こうしてのんびり朝を過ごすのもいいのかもしれない……)
ランスロットはシャーリーの護衛役として、時間を彼女に合わせているだけなのだが、本来の目的を忘れてしまうほど、幸せに浸っていた。
「あの、団長。そろそろお時間なのですが」
シャーリーに声をかけられるまで、時間のことなどすっかり忘れていた。
シャーリーは既に寝台に潜り込んでいて、二人の間には丸めた毛布が置いてあった。これもランスロットの提案だった。
昨日よりは今日、今日よりは明日、間違いなく二人の関係は進歩する。
ランスロットは執務室でセバスを呼びつけると、今日の朝食は、シャーリーの席を自分の席から一つだけ近い場所に準備するようにと言いつけた。
セバスはランスロットが夫婦の寝室に戻ったことを知っている。そして、朝食を取る場所まで近づいてきたとなれば、二人の仲に進展があったことを理解するだろう。
「これで、長年悩んでいた後継者の件も……」
セバスが潤ませながら目頭を押さえたものだから、ランスロットは小さくため息を吐いた。セバスが口にしている問題を解決するには、まだまだ時間がかかりそうである。
シャーリーは、朝食の席がいつもよりランスロットに近いことに気づいた様子だが、何も言わなかった。ただ、時折彼を見つめては、ニコリと微笑んでくれる。
ランスロットにとっては、それだけでも充分であった。
(たまには、こうしてのんびり朝を過ごすのもいいのかもしれない……)
ランスロットはシャーリーの護衛役として、時間を彼女に合わせているだけなのだが、本来の目的を忘れてしまうほど、幸せに浸っていた。
「あの、団長。そろそろお時間なのですが」
シャーリーに声をかけられるまで、時間のことなどすっかり忘れていた。