夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
「シャーリーは事務官の仕事に復帰したがっている。それは問題ないだろうか」
「はい、そうですね。元々、結婚をしてもやめる予定はありませんでしたので。ただ、結婚休暇という名の長期休暇を与えたにすぎません」
アンナの言葉を聞いて、ランスロットはほっと胸を撫でおろす。
シャーリーが事務官として仕事を続けることができる。まずはそれを確認したかったのだ。
「ただ、彼女が記憶を失っているとなると、仕事に耐えられるだけの知識があるかどうかが問題です」
「それは、大丈夫だ。俺が保障する」
ランスロットが胸を張るが、アンナの視線は冷たい。
「ハーデン団長に保証されても。ああ、そうですね。彼女の復職の前に、簡単なテストをさせますよ」
「シャーリーは、ここ二年で税率が変わったものがないかを気にしていた」
アンナは口元を綻ばせる。
「シャーリーらしいですね。そこまで気が回るなら、心配はないと思いますけど」
「ただ……。その、二年前の記憶だから……。その……」
ランスロットが言い淀んでいると、アンナは彼の言いたいことを察したかのように手をポンと叩いた。
「もしかして、ハーデン団長。シャーリーに拒まれています?」
その言葉に彼は頷いた。夫婦となったのに、妻に拒まれている恥ずかしい夫であるが、相手がアンナであればそれを正直に伝えることは、恥とも思わない。
「はい、そうですね。元々、結婚をしてもやめる予定はありませんでしたので。ただ、結婚休暇という名の長期休暇を与えたにすぎません」
アンナの言葉を聞いて、ランスロットはほっと胸を撫でおろす。
シャーリーが事務官として仕事を続けることができる。まずはそれを確認したかったのだ。
「ただ、彼女が記憶を失っているとなると、仕事に耐えられるだけの知識があるかどうかが問題です」
「それは、大丈夫だ。俺が保障する」
ランスロットが胸を張るが、アンナの視線は冷たい。
「ハーデン団長に保証されても。ああ、そうですね。彼女の復職の前に、簡単なテストをさせますよ」
「シャーリーは、ここ二年で税率が変わったものがないかを気にしていた」
アンナは口元を綻ばせる。
「シャーリーらしいですね。そこまで気が回るなら、心配はないと思いますけど」
「ただ……。その、二年前の記憶だから……。その……」
ランスロットが言い淀んでいると、アンナは彼の言いたいことを察したかのように手をポンと叩いた。
「もしかして、ハーデン団長。シャーリーに拒まれています?」
その言葉に彼は頷いた。夫婦となったのに、妻に拒まれている恥ずかしい夫であるが、相手がアンナであればそれを正直に伝えることは、恥とも思わない。