夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
ぷっとアンナは噴き出した。
「あ、すみません」
ハンカチで口元を押さえるものの、彼女はその下で必死に笑いを堪えようとしている。
「俺は、何か変なことを言ったか?」
「いえ。団長があまりにも可愛らしすぎて」
右手の人差し指で目尻を拭っている。
「二年かけてシャーリーは団長と結婚したわけですよね。でしたら、また二年かければ、きっとシャーリーは団長のことを好きになってくれますよ」
「そうだといいのだが……」
ランスロットはしゅんと肩を落とした。二年かけて好きになってもらえた妻を失ってしまった現実を突きつけられている。
「では、団長。シャーリーが事務官としての仕事に復帰したいというのであれば、所属は今まで通り団長専属で復帰させます。仕事中に何かあった場合も、その方が都合はいいですよね?」
「あ、ああ。そうだな。俺はかまわないが、シャーリーはどう思うだろうか……」
アンナはもう一度くすっと笑った。
「もう、本当にシャーリーに妬けてしまいますね。シャーリーのことは気にしないでください。私の方からも説得させますから。むしろ今、彼女が団長専属から外れてしまうと、正直言って私たちも困るんです。何しろ団長、会計類の書類の仕上げが遅いですよね」
「あ、すみません」
ハンカチで口元を押さえるものの、彼女はその下で必死に笑いを堪えようとしている。
「俺は、何か変なことを言ったか?」
「いえ。団長があまりにも可愛らしすぎて」
右手の人差し指で目尻を拭っている。
「二年かけてシャーリーは団長と結婚したわけですよね。でしたら、また二年かければ、きっとシャーリーは団長のことを好きになってくれますよ」
「そうだといいのだが……」
ランスロットはしゅんと肩を落とした。二年かけて好きになってもらえた妻を失ってしまった現実を突きつけられている。
「では、団長。シャーリーが事務官としての仕事に復帰したいというのであれば、所属は今まで通り団長専属で復帰させます。仕事中に何かあった場合も、その方が都合はいいですよね?」
「あ、ああ。そうだな。俺はかまわないが、シャーリーはどう思うだろうか……」
アンナはもう一度くすっと笑った。
「もう、本当にシャーリーに妬けてしまいますね。シャーリーのことは気にしないでください。私の方からも説得させますから。むしろ今、彼女が団長専属から外れてしまうと、正直言って私たちも困るんです。何しろ団長、会計類の書類の仕上げが遅いですよね」