夫が「愛していると言ってくれ」とうるさいのですが、残念ながら結婚した記憶がございません
「そうね……。団長には、申し訳ないくらい、よくしてもらってる。一年前の私は、どうやって団長に近づいたのかしらね」
記憶がないからわからない。この状況から、どうやって結婚まで至ったのか。
「シャーリー。それは、私も聞いてみたいと思っていたのよね。あなたは照れて教えてくれなかったし。私がそれとなく団長から聞いておこうか?」
「それって、アンナが知りたいだけなんじゃないの?」
「そうよ。だけど、シャーリーだって知りたいのでしょう?」
「そうだけど……」
だからって自分の恋愛話を他人の口から聞くというのもどうなのだろう。間違いなくその気持ちがシャーリーの顔に表われていた。アンナがくすっと笑ったから気づいた。
「とにかく。シャーリーにはハーデン団長をしっかりと見張ってもらわなきゃ」
「見張るって……」
「わかってるでしょう? ハーデン団長の会計関係の書類の提出が遅いこと。いつも締め日ぎりぎりで、それに間に合わせるように確認していたのは私たちよ。だから、頼んだわよ。ハーデン事務官」
シャーリーはむっと唇を尖らせたものの、アンナの言っていることは事実であるため反論はできない。
アンナとの話を終えたシャーリーは、ランスロットの執務室へと向かう。彼の執務室は事務室からも遠くはない。階段をあがって数歩歩いたところにある。
扉を叩いて部屋に入ると、もうジョシュアの姿はなかった。ランスロットが執務席に座って、山のようになっている書類を確認している。
記憶がないからわからない。この状況から、どうやって結婚まで至ったのか。
「シャーリー。それは、私も聞いてみたいと思っていたのよね。あなたは照れて教えてくれなかったし。私がそれとなく団長から聞いておこうか?」
「それって、アンナが知りたいだけなんじゃないの?」
「そうよ。だけど、シャーリーだって知りたいのでしょう?」
「そうだけど……」
だからって自分の恋愛話を他人の口から聞くというのもどうなのだろう。間違いなくその気持ちがシャーリーの顔に表われていた。アンナがくすっと笑ったから気づいた。
「とにかく。シャーリーにはハーデン団長をしっかりと見張ってもらわなきゃ」
「見張るって……」
「わかってるでしょう? ハーデン団長の会計関係の書類の提出が遅いこと。いつも締め日ぎりぎりで、それに間に合わせるように確認していたのは私たちよ。だから、頼んだわよ。ハーデン事務官」
シャーリーはむっと唇を尖らせたものの、アンナの言っていることは事実であるため反論はできない。
アンナとの話を終えたシャーリーは、ランスロットの執務室へと向かう。彼の執務室は事務室からも遠くはない。階段をあがって数歩歩いたところにある。
扉を叩いて部屋に入ると、もうジョシュアの姿はなかった。ランスロットが執務席に座って、山のようになっている書類を確認している。