アイドルに恋した日

龍side

事務所でいつものようにレッスンを受け帰ろうとしているときだった。


俺たちがいつも使ってる練習室に明かりついてる。

誰かいたら一緒に帰ろうかな?

そう思い練習室を覗くと誰かが抱き合っていた。


見てはいけないものを見てしまった。


数分後女性が練習室から出てくる。

見たことのない人っ、、、?



その数分後男性も練習室から出てきた。

目を疑った。


俺の所属するグループのメンバー

【半田豹】

がそこにはいたからだ。


豹はグループの中でもチャラ男のような見た目で

どこかsexyさもあり、高貴な雰囲気からか、

王子様というキャラまで確立した。


「豹、お前何してたん?」

少し、シーンとした空気になった。


「なんでもないよ」

少し笑いながら俺の肩に手をのせる。

そのまま、ポンポンと叩きどこか行こうとする豹の手を掴む。



「アイドルって自覚しろよ。俺は熱愛で脱退や解散したくないんだよ。」

「はいはい」

目を見て真剣に言う俺とは裏腹に、流すかのような態度に苛つく。

俺が怒るのも無理はない。

なぜなら、以前見てしまった女の子とは違う女の子だからだ。



「そんなことより、一緒に帰ろう?」

苛々する。その態度。

俺達がデビューするのに苦労したのに熱愛でグループの格が下がるのが嫌だった。


「いい、俺寄るとこあるから」

そう言い捨て事務所をあとにした。
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