アイドルに恋した日
ep.4

愛美side

夏休みが終わってしまった。

あの日の撮影以来、誰とも合わないまま終わってしまった。


だけど、変わったことが1つある。

龍さんと毎日のように連絡する仲になった。

「今何してるの?」
「ご飯食べた?」

たまに電話もして、彼氏とかじゃないのに優越感に浸っていた。

心地よい低音ボイスに私は虜だった。


通学路には沢山の生徒がいるが、みんな足取りが重く感じ入る。


教室には夏を楽しんだかのように日焼けして真っ黒な男子生徒。

夏休みの課題が終わってないのか、

教室に入っても宿題をしている生徒など様々だった。


「彩菜ー!久しぶりじゃん!!!夏休みは忙しいとかいうから私暇だったよ〜!ㅠㅠ」


久しぶりに会えて嬉しく、

彩菜に抱きつくと、少し痩せたように感じるけど夏バテなのか?


「愛美ー!私も会いたかったよ〜!あ、そうそう。

今日の放課後開いてる?話したいことあるんだけど、、、。」


少し真剣な面持ちで不安になる。


「うん。あいてるよ?」

放課後私達はカフェで話をすることになった。
< 61 / 81 >

この作品をシェア

pagetop