幼馴染みの鍵が開いた瞬間から溺愛が止まらない

「いや実は、本命も告られたらしく、ライバルが登場しました。」
「なにそれ……ていうか、告られたっていわれたの?だとしたら、あんた圏外だよ。」

「いやいや、妹さん情報。ふってはいないけど、返事保留したそうな。」「なんなのそれ。」
「でも、彼女、店で働くことになってしまったから、かえって面倒なことになりそう。」

「ねえ、好きって言われた人を雇うとか、実は好きなんじゃないの、彼も」
「いろいろ、訳ありの人でさ、社会復帰を手伝う目的?とにかく、部長気質というか困ってる人を見捨てられない人なの昔から。前にもそういうことあったから、いい加減にしてほしい。」

「緑、告白したら?」
「できるなら、とっくにしてるよ。」

「なんで、そんなに構えてるの?幼なじみなんだから、大丈夫でしょ。今更、だめだから口きけない関係になんか、ならないでしょうよ。」
「うん。わかってるんだけど、きっかけがないと、言えない。今回のことをきっかけにしたいな。」

「ま、頑張って、片付けた方がいいね。ぐるぐる回っていたって、前も後ろにも動かないよ。」
 
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