君の犬になりたくて

第2話

〇街中

琴「ねぇねぇ、しんちゃんあそこのお店行かない?」
信太郎「いいね、いこいこ!」

うしろで驚いている人がいる。

壮馬「え、うそだろ、、、。」
美湖「あの二人が、、、!?」

琴と信太郎が入って行ったカフェを見て驚いている。

壮馬「ついていってみる?」
美湖「いってみよう。」

ナレーション[かくして小さな尾行劇がはじまったのだった。]

〇カフェのテーブル席 向かい合ってすわっている。

信太郎「琴、なに注文する?」
琴「ん~なににしようかな。」
信太郎「何に悩んでるの?」
琴「フルーツタルトか、いちごのショートケーキで悩んでるんだけど、、、。」
信太郎「じゃあどっちも頼んで一緒に食べればいいじゃん。」
琴「たしかに!しんちゃん天才‼」
信太郎「だろぉ。」

少し離れた席で様子をうかがっていた壮馬と美湖。

壮馬「じゃあ、ってなんだよ。じゃあって。」
美湖「あの二人ラブラブすぎん。」

そんな二人に気づかず、話している信太郎と琴。

信太郎「ね、琴。口開けて。」
琴「え、あ、うん。」
信太郎「ほら、あーん。」
琴「!」

琴が信太朗にあーんされる。
されたことに気づき、赤くなる琴。

琴「ちょっ、しんちゃんこんな恥ずかしいことしないでよ!」
信太郎「琴は僕にあーんされるのいや?」
琴「いや、じゃ、ないけど。」
 [そ、そんな子犬みたいな顔、くっ、ま、まぶしい。]

子犬みたいな顔をされて真っ赤になりながらも、そっぽをむいて許す琴。

壮馬「こっちがはずいわ!」
美湖「初々しいですな~。」
壮馬「バカップルだな」
美湖「バカップルだね~」

ラブラブな二人を遠い目をして見る、美湖と壮馬。

信太郎「じゃあ、僕にもあーんして?琴」
琴「じゃ、じゃあ口あけて。あ、あーん」
信太郎「っ~~///」

真っ赤になりながら、あーんしてくる琴。
琴のことがかわいくて耳まで赤くなる信太郎。

琴「し、しんちゃん?ど、どうしたの?」
信太郎「琴がかわいくて死にそう」
琴「え、えっ!」

〇カフェのレジ

信太郎「どう?おいしかった?」
琴「うん!おいしかった!」

壮馬「やっと終わったかー」
美湖「う、胃もたれしてきた。」
壮馬「分かる。甘すぎ」
美湖・壮馬「ご、ごちそうさまでした、」

〇街中

信太郎「琴、ちょっとこっち」
琴「え、うん」

信太郎が琴を路地につれていった。
美湖と壮馬は物陰からようすをうかがっている。

〇路地

琴「し、しんちゃんなんで路地に?」
信太郎「ん?あぁ、ちょっとまっててね。琴」

信太郎が物陰の方をむく。

壮馬「あ、やべっ」
信太郎「そこにいるのは誰かな?壮馬と美湖(ストーカー)さん?」

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