君の犬になりたくて

第5話

〇琴の家の中 花火大会の日の夕方

琴が母親に浴衣を着つけてもらった。
琴「お母さんへんなとこないよね?」
琴の母親「何回聞いてるの。大丈夫。似合ってるから安心して、しんちゃんとデートいってきなさい。」
琴「え!お母さんな、なんでそのこと知ってるの?」
琴の母親「あら、美湖ちゃんからきいたわよ?」
琴「は、恥ずかしい、、、」

〇琴の家の前

信太郎が待っている。信太郎も浴衣姿。
琴「し、しんちゃん。おまたせ、、、」
信太郎「いや、俺も今来たところっ」
信太郎が言葉に詰まる。
琴「しんちゃんどうしたの?」
信太郎「い、いや、琴が可愛すぎて、、、」
琴「し、しんちゃんもかっこいいよ」
信太郎・琴「、、、。」
気まずい沈黙が流れる。
信太郎「じゃ、じゃあ行こうか」
(壮馬たちに手つなげって言われてたな、、、)
信太郎は手を伸ばしかける。が、途中で止まる。
信太郎(やっぱ無理)

〇お祭り会場

琴「ねぇ、しんちゃん!あそこにいちごあめある!買いに行こ‼」
琴が信太朗の手を取って、歩き出す。
信太郎「あ、う、うん」

〇屋台の影

壮馬と美湖が信太朗と琴を見ている。
美湖「あ!琴が手つないだ!」
壮馬「なんで信太郎からじゃないんだよ!このヘタレが‼」
美湖「琴えらい!」

〇いちごあめ売り場に行く途中

琴(つい、勢いで手をつないじゃった、、!は、恥ずかしい)
信太郎(俺が先に手をつなぐ予定だったのに、先を越されちゃった、、、。)
そのまま二人は手をつないだまま屋台を見て回った。

〇お祭り会場 夜

信太郎「あ、そろそろ花火の時間だ。」
琴「あ!ほんとだ」
信太郎「俺、よく見えるとこ知ってるから行こ」
琴「うん!」

〇神社の階段

琴「っつ、」
信太郎「琴大丈夫か?」
琴「ちょっと、靴擦れしちゃっただけで、、、。大丈夫」
信太郎「だいじょぶじゃないだろ、、もっと早く言ってくれればよかったのに、、、。ちょっと我慢しろよ」
琴を信太郎がお姫様抱っこをする。
琴「し、しんちゃん!わ、私は大丈夫だから、お、おろして!は、恥ずかしい」
信太郎「だ~め」

〇神社

信太郎が琴をベンチに降ろす。
信太郎「これでよし。」
信太郎が琴の手当てをした。
琴「あ、ありがとう」
信太郎が琴の隣に腰を降ろす。
『ひゅ~~どん』
琴「わぁ!きれい」
信太郎「だな」
琴「し、しんちゃんなんで私の方見て言ってるの!」
信太郎「だって、琴の方が綺麗なんだもん」
琴「そんなことないよ」
信太郎「あるんだよ。ねぇ、琴。キスしていい?」
琴「、、、うん」
そして二人は花火の中でそっと触れ合うだけの

  キスをした
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