Triangle Love 7 ~ 揺れる心は夏の蝶 ~
時刻が18時過ぎになって、ヨウの家の前に到着した。

授業が終わった後、すぐに自宅に戻って準備をしたから、想定していたよりも早く着いた。

『すぅ。はぁ。』

深く息を吸って吐いた。

インターフォンを押した。

ピーンポーン。

『はーい。』

『こんばんは。ミツバです。』

ガチャ。

インターフォンのカメラに向かって挨拶をすると、すぐにドアが開いた。

『いらっしゃーい!ミツバちゃん、待ってたわよ。入って入って!』

『母さん!いきなりウザいから…。』

仲良し親子がさっそく、あたしのことを出迎えてくれた。

『こんばんは。お邪魔します!これ、カステラです。良かったら、皆さんで食べてください!』

『ありがとうねぇ!後でみんなで食べましょう!』

『はい!』

あたしは持ってきた差し入れを、ヨウのお母さんに渡して、家の中に入った。
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