「役立たず聖女」だからと捨てられた私を拾って溺愛し大切にしてくれたのは、大国の冷酷非情な竜帝でした~真の聖女の加護の力が失われたと気がついても手遅れですし、助けるつもりはありません~
 それにしても、皇宮の大広間を許可もなく使ってもいいわけ?

 やることが大胆すぎるわ。

「陛下の許可は得ていて、ぜひナオ様の歓迎会をとの仰せだったそうです」
 
 ジェラルドは、眉をひそめつつ言った。

 それが嘘であることを暗に伝えているのである。

「では、出来うるかぎりの特権階級の人たちが集まるわけですよね」
「三日後です。皇都やその周辺の領主くらいかと。それでも、少なくはありません」
「わたしの歓迎会で、フランコ様の承認があるのなら、断れるわけはないですね。わかりました」
「ボルディーガ侯爵夫妻にご相談なされてはいかがでしょうか」
「ご迷惑でしょうけど、そうします。力を貸していただけるか、お願いしてみます」

 とんでもないことになったわ。

 さっそくボルディーガ侯爵にアポイントを取ってもらうよう、ジェラルドにお願いをした。
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