揺れる瞳に恋をして
『今から会いたいんだけど、いい?』

「…いいよ」

『じゃあ、13時に駅で待ってる』

「分かった」

そう言って切った

「…ちー、電話の相手って」

「春樹だけど」

「…春樹のとこ行くの?」

うん

行くよ


今は

夏希と一緒にいたくない


「…うん」

「行かないで」

「…」

「ちー?」

「む、り…」

そういって
急いで

家の中に逃げた

外にいる夏希が

「…千春」

私の名前を呼んでいても

私がその声に

応えることは無かった
< 107 / 154 >

この作品をシェア

pagetop