揺れる瞳に恋をして
少し泣いて
時間が迫る

急いで支度をして

目の腫れを隠すようにメイクをして

春樹の所へ向かった


「お待たせ」

「おお!…ん?」

「…なに?」

春樹が私の顔を覗く

「今日可愛いな」


「…っ」


‘ちーは可愛い’


「でもなんか、目腫れてね?どうした?」

「昨日両親と感動物の映画を…連発で見てて」

「ああー、なるほどな」

そういって春樹は

「まあ、どんな姿でも可愛いよ」


‘どんな、ちーでも可愛い’

「…ハハッ」

こんな時でも

頭の中には

夏希の事ばかり


「ありがとう」

そう、笑顔で返した
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