揺れる瞳に恋をして
「おはよう千春」

下駄箱で遭遇した
私の親友

「麻耶!!おはよう!」

「今日も元気ね」

「それが取り柄だからね」


麻耶は中学の時から一緒

美人系で、姉御肌

私の頼りになる心の友



「ちー、今日帰る前にスーパー寄るの?」

脱いだ靴を下駄箱にしまいながら
夏希が千春に話しかける

「冷蔵庫何も無かったから買い出し行かないとなんだ、一緒に来てくれる?」

「放課後用事あるから教室で待ってて」

「分かった」


「時々貴方たちは高校生とは思えないような会話をするのよね」

長い髪を耳にかけながら
麻耶が話しかけてくる

「そうかな?」

「大学生に見えるって事か〜」

夏希がスリッパをズリズリと引きずってのそのそと前に歩き出す

「違うと思う」

「違うわね」

「違かったか〜」
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