愛とは決して○○しないこと
「そっかぁ。あ、岡安くんだよ」

「よう!みどり、東川夫人。いらっしゃい」

「その東川夫人ってやめてくれる?」

「じゃあ、何で呼ぶの?」

「東川くんの奥さん??かな?」

「じゃあ、奥さんだけでいいな。ハハ
どう? 感想を聞かせてよ。」

「うん、見やすい。
パネルの説明もイラストとか写真でわかりやすいよ。さすが岡安くん」

「みどりは?」

「入口から全体が見えるのがいいかな」

「ありがとう。じゃあご来場の方にプレゼントがあるし、お茶も座って飲めるからご案内しますね」

「ヤッタ。何をプレゼントされるの?」

「商品パンフレットに決まってるだろ〜」

「え〜、要らない〜」と舞がイヤな顔をした。

「ハハ。パンフレットもあるけど洗剤とかかな」

「なら、要る!」と言う舞と3人で大笑い。

「私も要るよ!」

と休憩所とプレゼントの入った袋をもらった。
結構お客様が来ている。
隣りのテーブルに座ってる方もパンフレットを広げて見ていた。

雄太のプロジェクトが成功して本当に良かった。

「みどりのご両親は今日は岡安くんのマンション?」

「うん。実家の方のマンションでみんなで食事して、今日は雄太は実家に泊まるの」

「じゃあ、みどりもご両親とゆっくり話せるね」

「うん。本当に雄太の家族みんな温かいの。
感謝してるんだ。舞は?」

「うん。直人のお母さんもハッキリモノを言う人でね、ちょっと言い合いみたくなっても最後はお互い笑ってるかな?」

「そう。いいお義母さんなのね。」

「うん。」
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