すれ違いのone-sided love
「素敵な人って…じゃあ、青山ほど素敵な人でも、俺と一緒になってくれるのか?」

なんだか卑屈な言い方をしてしまった。

青山は、少し驚いたようだが、

「園田くんもそう思っているとしたら…そうね…きっと、そういうことじゃないかな」

そう言うと、彼女は突然、また少女に戻ったように、頬を染め、ココアのカップをかき回した。

僕もまた、少年に戻ったように、照れて俯いてしまう。

ずっとすれ違い続けてきた、互いの片想いが、やっと実ろうとしている。

「なんか俺たち…随分、遠回りしたな」
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