愛しているから 好きにしろ
 
 それって、つまり。

 そうなると予想してるんだよね。

 詩乃は私が晴人と別れるだろうと思ってる。

 しかも、何に驚くって、バイト先の人たち。

 私とタカヤ先輩がそういう関係だと思い込んでる。

 否定しても笑われる。何なのもう。

 付き合ってないよと先輩が言っても信じてない。

 どういうことなんだ。

 そして、あの日からなぜか篠宮さんから絡まれることがなくなった。

 それどころか、タカヤ先輩に近寄ることもなくなった。

 いっつも腕つかんで、すりすりしてたのに。

 何かあったのかもしれないけど。


 二限からの授業で晴人と一緒になった。

 日に焼けた?なんか、それでいて痩せた?

 精悍な顔つきになった。別人みたい。一皮むけたって言うのか。

 大人になったなあなんて、思った。

 久しぶりと言って笑顔で挨拶し、詩乃も私と同じ感想を晴人にぶつけてる。

 そうか?なんて、照れてる。

 
 
 
 
 
< 62 / 151 >

この作品をシェア

pagetop