乳がん一年生

ドセタキセル3回目(抗がん剤治療ラスト)

本来ならば約1か月前には終了していたはずの抗がん剤治療。
思いがけない体調不良と休薬で予定通りとはいきませんでしたが、なんとか最終日を迎えることができました。
診察が終わり、DAの方が来月の予約票を渡してくれながら「今日ラストですね、頑張ってください」と声を掛けてくれました。
普段あまり愛想のない先生も心なしか温かい目で見送ってくれたような(笑)
そんな最終日、ちょうどお盆にあたる時期だったこともあり、点滴をする部署の人手が不足していたようで、当初1時間待ちと言われていたのですが、結果的には1時間40分ほど待ってからの点滴となりました。
バタバタの中、看護師さんからも「頑張りましたね」とねぎらいの言葉をかけていただき、手の甲の静脈に最初から狙いを定めて注射も打ったので、なんとか無事に最後の抗がん剤治療を終えることができました。

次回、病院の予約は1か月後。血液検査を実施し、数値が安定していたら内分泌療法(ホルモン剤治療)を開始するという流れとなります。
ラスト回も、いつものように関節痛と便秘と戦いながら過ごす1週間を経て、段々と日常に戻っていく感じとなりました。
そして、この頃から始めたのが育毛剤です。
抗がん剤治療が終わったら生えてくる、とは言ったものの、『ホルモン剤治療を受けると、髪が生えにくい場合がある』という情報を見てしまったので、少し心配になってしまったのです。
育毛には女性ホルモンも関係していて、乳がんのホルモン治療は女性ホルモンを減少させるから、というのが理由のようなのですが、やはり希望としては早めに脱ウィッグしたいという気持ちもあったので、経験者の方が書かれているブログなどを読んで、おすすめしている育毛剤を購入することにしました。
ちなみに、髪の毛、まつ毛、眉毛すべて、完全になくなるとまではいきませんでしたが、数本を残し消えていきました……。
ただ、ムダ毛と言われてしまう箇所も軒並み抜けてしまったので、そっちは復活しなくてもいいのに。なんてわがままなことを思った私ですが、経験者の方のほとんどはこのような気持ちになったのではないでしょうか。
と、勝手に思っています。
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