乳がん一年生

放射線治療事前準備

ホルモン治療開始から1か月後、ようやく放射線治療についての説明を受ける日がやってきました。
まずは乳腺外科の診察。血液検査も問題ないということで、放射線科に確認を取ってくれ、その日のうちに放射線科の診察も受けることができました。
放射線を当てる部分については日焼けのような状態になるので、段々と赤くなってきてしまうということ。
でも、しっかりと保湿をすることであまりひどくならないように予防することはできると言われました。
後は、治療の後に倦怠感や眠気が出ることもあると言われ、先生から「仕事の合間に治療される方もいるけれど、デスクワークだったら、終わった後の仕事は眠くて辛いかも知れないね」という話もあり、元々仕事が終わってから通院しようと思っていた私の気持ちは完全に固まりました。
治療スケジュールとしては、翌日にどこに放射線を当てればいいのかのマーキングを実施してから週明けスタートの土日祝日を除いた全25回での実施となりました。
この時期、時短勤務で働かせてもらっていた私は、勤務が終わってから病院に行ったらいいのではないかと勝手に思っていたのですが、放射線治療の予約の最終時間が14時半ということで、仕事をしてからだと間に合わないぞという事態に。
翌日上長に相談すると、さっそく産業医との面談をセッティングしてくれて、午前中までの時短勤務への変更を受け入れてもらうことができました。
治療が終わるまでの約1か月半、出勤して4時間働き、昼食後に病院へ行くという形を取ることができ、更に同僚には迷惑をかけてしまうことにはなったのですが、自分の体的には後々助かったなあと思っています。

あと、保湿についてですが、私の場合は自分が今使っているクリームや化粧水を使用しても問題ないと言われていました。
ただ、治療前に塗るのは影響があるかも知れないので、お風呂上りや起床時等に保湿するのは構わないよという風に言われていました。
そのため、病院からは保湿クリームの処方がなかったので、ドラッグストアでヘパリン類似物質配合クリームとバイオイルを購入し、入浴後と起床時に右胸壁とわきの下をしっかりと保湿することを心がけることにしました。

そして翌日のマーキングの為のCT撮影。
「上半身裸で出てきてください」と言われ、着替えスペースで上の洋服や下着を脱ぎ、勢いよくカーテンを開けたら、看護師さんに「あら、タオルなかった?」と私の横にあったタオルで上半身を隠されました。
どうも手術後、なぜか乳房がないと背中と同じような感覚になって、隠す必要ないなあって感じてしまうことが多くなりまして。
今回も左胸はあるものの、隠していてもどうせ見られるんだしなあと思ったら、そんなに恥ずかしいと思っていなかったこともあり、タオルがあるということさえも気づかない状態だったのです(笑)

そんな心理状態の私。ベッドに仰向けになり、先生のチェックを受けながら技師さんがふたりがかりで私の体に複数の線をマジックで書いておりました。
初日の治療まで土日を挟んでいたので、マジックの上には防水テープも貼られ、そのテープをはがさないように生活してくださいねと伝えられました。
お風呂に入るたび、テープがはがれないように気をつけながら過ごした期間を経て、全25回の放射線治療がスタートです。
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