竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜


「卵くん、今日はもう、おしゃべりはなしね。明日早いから、もう寝なくちゃ!」
『は〜い! あっ! ママ! パパからもらった、ぜったいのんでねっていうの、のんだ?』
「飲んでなかった! あっぶない。さっきまで手に持ってたのに……」
『ママ〜……』


 卵くんのやや呆れた声を聞きながら、私はテーブルに置いてある、木の実を水で飲み込んだ。


「これで良し!」
『それでよし!』
「もう真似しないでよ〜」
『ふふふ』


 さあ、これであとは寝るだけ。私は今日あった楽しいことを思い出しながら、目を閉じた。疲れていたのかあっという間に眠気が襲い、私は夢の世界に入っていく。


 しかしあと少しで記憶が途切れるという瞬間、カチャリという扉が開く音が聞こえた。しかしその音さえもすぐに忘れ、私の意識は深く潜っていった。
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