俺様弁護士は激愛を貫きとおす
 自分をとても大事にしてくれて、護ってくれた彼氏が優羽を見て幸せそうにしているのだ。
 それは優羽の幸せでもあったから。

 寝室はすでにベッドサイドのライトの明かりだけになっていて、きっと優羽を待っていたんだろうということが分かった。

 城ヶ崎が優羽をそっとベッドの上に降ろす。
 そのまま抱きしめられてしまったので、優羽は城ヶ崎の背中に手を回した。

「待ってたの?」
 くすくす笑う声が耳元にくすぐったく、甘い。
「待ってたな。いつまでも来ないから迎えに行ってしまった。出てこられなかった?」

 絶対分かっているのだ。
 城ヶ崎は優羽が恥ずかしくて、バスルームから出てこられなかったことを知っていて、からかって笑っている。

「いじわる……」
「いじわるじゃないぞ。まだ俺に見せてくれていないその寝間着の話を聞いたら優羽は引くかもな」

 それは聞きたい!
「引かないから聞きたい!」

 突然こんな下着や寝間着が出てきたことには驚いたし、確かに入手方法も気になる。
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