俺様弁護士は激愛を貫きとおす

18.後悔のないように

「見ていいか? 優羽」
 さっきまで怖いほどに危険な瞳をしていたくせに、今、こうして優羽を覗き込む瞳はありえないくらいに優しい。

 こくりと優羽は頷いた。城ヶ崎がバスローブの前を開く。とても大事なものを扱うように開いてくれてそれだけで優羽は安心した。

 もちろん恥ずかしい気持ちがなくなるわけではないけれど、それでも安心する。

「綺麗だな、優羽」
 目を細めた城ヶ崎が本当に嬉しそうだから、これで良かったんだと思う。

「想像したのの何倍も可愛いし、綺麗だし……エロくて、いい」
 城ヶ崎は優羽をきゅっと抱きしめた。

「優羽がこういうの好きではないことも分かってる。俺のためにしてくれたって分かってるから、ありがとうな」

 誤解があるような気がして優羽は城ヶ崎の顔を両手で挟むように触れて、その端正な顔を覗き込んだ。

「あのね、確かにきっと好き好んで着ることはないかもしれないけど、もちろんお礼の気持ちもあるけど、いやじゃないから。二人ならいいんでしょう?」
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