君の答えを、教えて。
それから優月とは他愛のない話ばかりした。

そんなこんなで昼休みは終わる。

「じゃああとでね!」

「うん、あとで」

そんなの嘘。

あとで、じゃない。

またね、でもない。

さよなら、またいつか会える日まで。

それが正解かもしれない。

いや、またいつか会える日までって、天国とか地獄とか、そういう話になっちゃうから違うけど。

またねは嫌い。

どうしてまた会えるなんて分かるの?

その間に交通事故で死んだらまたねじゃないでしょ?

また会えるなんて限らないのにまたねって言うから好きじゃない。

またねは、大嫌い。

わたしにまたなんかないのに。

手にあの白いノートを持って屋上に向かう階段を上がった。

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