跡取りドクターの長い恋煩い
瑞穂さんがここにご飯を食べに来るって言ってたのに、その事を知りながら隣の部屋で悶々とするなんて耐えられないかも。

 それって私のわがまま? 聞いてみようか……。

「あの……」

「ずっと、笑美里だけを想ってきた!
 だから笑美里が嫌がることは一切しない。
 俺、待つよ。笑美里が俺を好きになってくれるまで、17年想ってきたんだから全然平気だ!」

「……!」

 すごい告白! そこまで言われたら……。
 
「……わかった。じゃあご馳走になるわ」

「ああ!」

 結局、瑞穂さんのことは聞けなかった。
矛盾しているかもしれないけど、これだけの告白をされてきっと私は嬉しかったのだろう。
今この時は、瑞穂さんの話を出す気にはなれなかった。
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