心霊現象 研究同好会
幽霊と目が合うと、「見えている」と気づかれる。
それが、良くないモノ……いわゆる悪霊とかだった場合は、やっぱり危険なんだと思う。
そしてもう一つ。
幽霊に対して過剰に反応してしまうと、生きてる人に「見えている」と気づかれてしまう。
そうなると、変な目で見られたり……色々と噂されたりして、生きにくくなるんだろう。
諏訪も過去に色々あったらしいし、きっと神代先輩も色々あったんだと思う。
だから先輩は表情を変えないんだ。
生きてる人にも、幽霊にも、「見えている」と気づかれないために。
諏訪も多分、表情を変えないように気をつけてるんだろうな。
まぁ諏訪の場合は「何かあった」とすぐに気づくくらいにわかりやすいけどね。
……というか、最近は神代先輩も結構わかりやすいかもしれない。
出会ってすぐの頃は何を考えてるのかよくわからなくて少し怖いなって思うこともあったけど、今は結構なんでも話してくれるし、表情も豊かで自然と笑ってくれている気がする。
一緒に居る時間が増えたから…というよりは、やっぱり梨乃先輩の影響なんだろうなぁ。
「……先輩。 俺さっき「先輩はあんまり表情を変えない」って言ったけど、でも最近の先輩はだいぶわかりやすいですよね」
「そう? まぁ、同好会のみんなは気の許せる仲間だしね。 他の人に言えないことも色々話せるから、確かに気は緩むよ」
「いやいや、俺らがどうとかじゃなくて梨乃先輩と過ごしてるからでしょ。 梨乃先輩と話してる先輩は表情も声も柔らかくてほわほわしてるもん」
「……そう? そうかな……」
「そうですって。 な、諏訪?」
と同意を求めるように諏訪を見ると、全力でうんうんと頷いている。