私の人生を変えてくれた人 2
「それで俺が来てみると過呼吸を起こしている岩本がいました
今回は前みたいに暴れているわけでもなくおとなしかったんです
ただ怯えていた
体も震えていました…」
「岩本、怖かったんですよね…」
「そうですね…
それで声かけても俺のことをちゃんと認識しているみたいだったので安心していたんですけど…
ごめんね、ありがとう
岩本はそう呟いて意識がなくなりました」
「そんな…」
「そしてなかなか目覚めなくて…
目覚めたと思ったらあんな感じになってて…
そこで俺は岩本が最後に言っていた言葉の意味に気づいたんです
岩本は諦めてしまったんだ、感情を捨ててしまったんだと」