クローバー

苺と…チョコと練乳とそれから…

いつもより入念に身仕度をしてわざわざスニーカーの紐も結び直した。

「(よしっ!)」

玄関先まで見送りに来てくれた祖父と祖母にぎこちなく笑いかけながら、

「行って来ます。」

と告げて天音が待つ公園へと足早に向かった。

昨日は嫌々だった。だけど途中からは少し楽しくなった。

今日は不安と期待。細かく言えば新しい事への恐怖と楽しさ。

今の俺は姉さんとの思い出を追いかけようとしている。そんな自分に今更…こんな事をして何になる?と疑問を抱いてもいた。

行くのを止めようかと何度も思った。だけど足は動いて結局来てしまった。

「おっそーい!遅刻、遅刻だよーっ!」

「まだ約束の時間の10分も前だろ?」

公園に入る前に時間は確認済みだ。むしろ早く着いたと思っていたのに。そんな俺より早く来ていた天音はいったいいつから来ていたんだろう。

自分勝手と言うか身勝手と言うかそんな風に思っていたけど実はちょっと違うのかも知れない。
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