1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜
竜基side

不安そうにしている亜由美の背中を押してあげるにはどうすればいいか考え、店の名前でもある“魔法”を使おうと思った。

言霊、言葉には力が宿る。
それを信じればなおのこと力になる。

魔法という名の言葉で表情が明るくなっていく姿を見るのが俺の活力の一つになった。

そういう癖があったんだろうか?

庇護欲というのだろうか?
ほっとけないというか心配になり、市場調査だと適当な理由をつけて会社を出て亜由美に迎えにいくと伝えた。
今日は秘書の影山がいれば問題はないだろう。

って、ダメな大人だな。


亜由美が金曜日にアンソルスレールで会えることが多いと思い、金曜日だけは入るようにしていたが、亜由美が告白された日はたまたまお酒のチェックの為にアンソルスレールに来ていて嬉しそうに話す彼女を心から祝福したが、その翌日の話を聞いて亜由美が誰かのものにならなかったことに少し安堵した自分に気づいた。

簡単な護身術を教えようとして倒れ込んだ亜由美を抱き締めると心音が伝わってきた。

あまりの可愛さにハグタイムとかアホみたいな提案をしてしまった。

ダメな大人だな。










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