成瀬課長はヒミツにしたい
「それは人為的なミスって事かい?」
常務の言葉に真理子はうなずく。
「はい。情報漏洩事件では、よくあるパターンなんです。間違えて非公開情報を、公開フォルダに保存してしまうってことが。ただ実際に外部からアクセスするには、フォルダのURLを知っている必要があるので、かなり限定的だと思いますが……」
「もしそのミスがあったとして、それはシステム側で、足跡が追えるものなのか?」
成瀬がこめかみに手を当てながら声を出した。
「はい。データをUPすればログは残るので、調べればすぐにわかると思います」
会話を聞いていた社長が、大きくうなずいて立ち上がった。
「わかった。では、すぐに調査に取りかかろう。まずは新聞社から連絡があった内容が、事実かどうかを確認する」
社長はそれぞれの顔を見回した。
「まず、真理子ちゃんは、俺のデスクのパソコンを使って調査を進めて。俺は外出が重なるから、柊馬は真理子ちゃんのサポートを」
真理子と成瀬が静かにうなずく。
常務の言葉に真理子はうなずく。
「はい。情報漏洩事件では、よくあるパターンなんです。間違えて非公開情報を、公開フォルダに保存してしまうってことが。ただ実際に外部からアクセスするには、フォルダのURLを知っている必要があるので、かなり限定的だと思いますが……」
「もしそのミスがあったとして、それはシステム側で、足跡が追えるものなのか?」
成瀬がこめかみに手を当てながら声を出した。
「はい。データをUPすればログは残るので、調べればすぐにわかると思います」
会話を聞いていた社長が、大きくうなずいて立ち上がった。
「わかった。では、すぐに調査に取りかかろう。まずは新聞社から連絡があった内容が、事実かどうかを確認する」
社長はそれぞれの顔を見回した。
「まず、真理子ちゃんは、俺のデスクのパソコンを使って調査を進めて。俺は外出が重なるから、柊馬は真理子ちゃんのサポートを」
真理子と成瀬が静かにうなずく。