間違ってる?間違ってない?
3. 告 白

私と大和は、職場結婚。

大学を卒業し純友(すみとも)銀行へ
就職した私の指導員が
甲斐 大和さんだった。

4歳上の甲斐さんは、
とても優しくて
教えて方も上手で
私は仕事内容を
習得していった。

純友銀行に入行した同期は、
50名
みな全国に配属された。

私の配属先は、
純友銀行 鎌倉支店。

鎌倉支店には4名が配属された。

窓口担当の私と
田中 晶( たなか あきら )ちゃん
融資担当の穂積( ほずみ )君
法人担当の山田( やまだ )君

晶ちゃんには、女性の先輩が
指導員としてついた。

就職して半年が過ぎ
一人立ちをした。

まだまだ、一人前には出来ないが
甲斐さんや先輩方に
教わりながら、
先輩方の姿を見て覚えながら
毎日をこなしていった。

あっと言う間に一年が過ぎた。

同期の四人で色々な事を支えあった。
本当に私達四人は、仲も良かった。

今日も四人で食事をして
カラオケに行こうと

お店を出た時に
指導員の甲斐さんと偶然会い

甲斐さんから
「あっ、山城さん。
少し話があるのだけど良いかな?」
と、言われて
甲斐さんは、晶ちゃんや
穂積君、山田君に
「すまない。」と、頭を下げ
私は、三人とその場でわかれた。

甲斐さんの話しは······とは

「頑張り屋で
何に対しても真っ直ぐな
所に惚れてしまいました。 
山城 夏帆さん
俺とお付き合いして貰えませんか?」
と、言われて

甲斐さんの事は
素敵な人だと思うが

「すみません。
少し考えても宜しいですか?」
と、伝えると
「わかった。
ただ、あまり長く
待たせないでくれ
心臓がもたないから。」
と、言われて笑ってしまった。
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