間違ってる?間違ってない?
30.おまけ

···穂積君と山田君


大学を卒業して純友銀行に就職した。
新入社員50名。

俺は、鎌倉支店へと配属された。
俺の名は、穂積 親(ほずみ ちかし)

そこには、
山城さん、田中さん、山田君がいた。

山田君とは、研修中に話しをした。

山城さんと田中さんは、
新人の男子から人気が凄くて
話しをすることはなかったが
同じ支店に配属となり
皆んなから羨ましがられた。
俺は、融資担当
山田は、法人担当

山城さんと田中さんは、窓口担当だ。
やはり···な····と、思っていた。

どこの世界も同じだろうが
銀行は、やはり厳しい。

何度も挫折しそうになる。

そんな時、同期の三人が声をかけて
くれた。

飲んで泣き事を言っ達事もある。

でも、皆な一緒に泣いてくれて
怒ってくれて
本当にありがたい。

俺は、結婚を約束している
高校の同級生がいる。
あいつの為にも頑張りたい。

そんな時に山城さんが
窓口業務の甲斐係長と
付き合いはじめて
中々、四人で集まる事も減ってしまった。

まあ、山田も田中さんも頑張っているし
何かあったら三人で話せば良い。と。

山城さんと甲斐係長の結婚式に
俺達三人呼ばれた。
俺も、いつか····と、思っていた。

結婚すると同じ校内には、居れないから
山城さん?甲斐さんが
大船支店へ異動した。

それから、しばらくして
甲斐さん事、山城さんが
甲斐係長と離婚をした。
田中さんに聞いた時、びっくりしたが
内容を聞いて、更に驚いた。

手料理を作り待っていた
山城さんに
何も言わずに
元嫁の家へ行く?
誕生日祝に?
俺が祝って欲しい人に祝って貰って
何が悪い?

全部、悪いやろ
話しにならない。

山城さんが心配だったが
俺が騒いでもと思い
田中さんから話しを訊くだけだった。
山田も心配していて
二人で飲みに行く事もあった。

それから少しして
大船支店に強盗が入り
山城さんが怪我をしたと。

三人で病院に駆けつけた。

俺達を見て、力なく笑う山城さんに
堪らない気持ちになった。
まあ、お客様を庇っての事らしく
支店長達も見えていた。

このときに駆けつけた
救急救命士と結婚することになった
らしい。
どこに縁があるかわからない。



俺は、
山田 大輝(やまだ だいき)
俺は、第一希望の純友銀行に
合格してホっとしていた。

純友銀行 鎌倉支店には
四人が配属された。

研修中に話せていた
穂積君も一緒で、本当に良かった。
女の子達は、噂をされていた
山城さんと田中さんで
回りからは羨ましがられた。

鎌倉支店では、俺は法人担当になり
仕事が面白くて仕方なかった。

山城さんが二回目の結婚をして
穂積がして田中さんが済んだが
俺は、まだ仕事を中心にしたかったので
皆より遥かに遅れて結婚をする。

山城さんも田中さんも
子育てに専念するとかで
復帰は、してこなかったが
今でも連絡は取り合っている。

出会った仲間が
いつまでも幸せであって欲しいと願う。
俺も含めて。
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