間違ってる?間違ってない?

···田中 晶


純友銀行の研修で知りあった
山城 夏帆ちゃん。
綺麗で優しくて
頑張り屋さん。

研修中 意気投合して
友達になった。

配属先も一緒で
嬉しかった。

夏帆ちゃんが
窓口業務の甲斐係長と
結婚をすることに·····

バツイチである甲斐係長で
なくても
夏帆ちゃんなら、
もっと出会いがあると思ったが
夏帆ちゃんが幸せなら·····と

だが、一年もせずに離婚を
することになり
甲斐係長に文句も言いたかったが
話す気にもならなかった。

少しすると
甲斐係長は、異動となった
本人から願い出たらしいけど。

私から言わせたら
自業自得だと
私の大事な友人を悲しませたの
だから····と、思った。

その後
強盗事件があり怪我をした
夏帆ちゃん。

みんなから、かなり心配されていた。

正直、ベッドに入る夏帆ちゃんを
見るまで心臓がバクバク言っていた。

痛みに耐えながら
笑ってくれた夏帆ちゃんに
ホっとして涙がでた。
本当に····良かった。

このときの救急救命士の
柳田さんと夏帆ちゃんは、
結婚することになったが。

本当に幸せになって欲しい。

私も 間もなく結婚をする。
喧嘩も沢山した。

別れ話も何度もあった。

だけど、別れ切れなかった彼と
この先も一緒に生きて行こう。
と、決めた。

それは、彼も同じ気持ちだった。

沢山いる人口の中で
視野が狭いかもしれないが
彼と出会った軌跡を信じて
生きて行こう。
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