間違ってる?間違ってない?
6. 大和サイド

•••①


大和······

もの心がついてから
ずっと行ってきて
当たり前となっていた。

夏帆と再婚して
初めての俺の誕生日

先に帰宅した夏帆の手料理を見て

言ってなかったか?
と、思いながら
伝える·····と

わけがわからない····と

言った顔をしている夏帆だが
18時30分集合となっていたので
ゆっくりするように
伝えてマンションを後にした。

実家に帰り美穂の家へ行くと。

「おめでとう。」の言葉に
「ありがとう。」と答えた。

「あれ?夏帆さんは?」
と、美穂に言われて
「来てないよ。」
と、言うと
「えっ、大丈夫なの?」
と、言う美穂に
何を言っているんだろうと
思っていると
原田のお父さん達が帰って来て
お祝いムードになり
ワイワイとしていると
俺の母親が来て美穂の母親に
「美樹ちゃん、ただいま。」
「絹恵ちゃん、お疲れ様。
 紘さんは?」
「なんかさ、怒ってるの?
大和の誕生日をなんで
今までと同じように祝うのかって。」
と、わけわからないと言う感じで
言っている母親に
「ええっ?」
と、驚いている美穂の母親を見て
俺も
「それで、親父は?」
と、訊ねると
「知らない。置いてきちゃった。」
と、言いながら?
「お腹空いたらくるでしょ。」
と、言うから
「それもそうだ。」
と、なり誕生会が行われた。

美穂は、大和の父と夏帆の事が
気になるが
大和の誕生日を
暗くするわけにも行かないと思った。

大和は、アルコールも入り
実家に泊まり
翌日の昼過ぎに
マンションへと戻った。

結局、親父は美穂の家には来ずに
一人で、近所へ食べに行き
そのまま自宅に帰って
風呂に入り
ビールを飲んだらしい。

俺が帰る時に
「お前、いくつになっても
何をやっているだ。
そんなやり方をするなら
結婚なんかしなければ良かったんだ。」
と、言うから
「なんで?今更?」
と、言い返すと
「今更じゃないだろ?良く考えろ。」
と、言われて
何で急にそんな事を言うのか
分からずに
そのまま実家を後にした。
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